研究課題/領域番号 |
17K08434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
西尾 太一 山形大学, 大学院理工学研究科, その他 (60625432)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 経口薬剤 / 結晶化度制御セルロース / 経皮薬剤 / 徐放貼付製品 |
研究成果の概要 |
本研究課題では結晶化度を制御したセルロースを用いて薬剤の吸収・放出・拡散を制御することを提案し、薬剤投与に用いる経皮貼付剤に関わる技術開発を進めてきた。セルロース粉をブレンドしたポリエチレンフィルムにサルチル酸メチル水溶液を含浸させた薬剤層と低密度ポリエチレンフィルムを重ね合わせた系を中心に実験を進めてきた。この組み合わせフィルムを常温で一定時間放置し、各フィルム表面に拡散した薬剤量を測定することで継時的に薬剤拡散挙動が評価できる方法を確立した。セルロースの添加により初期薬剤拡散量が抑制できることが確認できた。さらに、セルロースの添加量で拡散する薬剤の量を制御できることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、長期にわたり一定量の薬剤を肌へ拡散する経皮薬剤徐放貼付製品(新規ドラッグデリバリーシステムDDS)の創出が促される可能性がある。経皮貼付法は主に炎症治療に用いられる。近年では薬剤血中濃度を一定にしやすいことから、抗高圧剤・認知症・パーキンソン病などにも展開されてきている。本研究により得られた知見は、経皮による定量的・持続的薬剤除放製品の今後の世界的ニーズに対応するきっかけとなる可能性がある。さらには蒸散型製品の分野(芳香剤、防錆剤、防疫薬剤等)の製品にも広く波及効果をもたらすことが期待される。
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