研究課題/領域番号 |
17K08443
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
多賀 崇 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30273410)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 薬剤感受性 / 白血病 / 抗がん剤 / 小児 / ダウン症 / 臨床薬学 |
研究成果の概要 |
ダウン症候群合併骨髄性白血病(ML-DS)は、一般的に予後良好であるが、一部は極めて予後不良である。この多様性解明と治療方法の開発のため、白血病細胞の薬剤感受性を測定した。ML-DS症例の薬剤感受性は検討できなかったが、ML-DSの前段階として知られる新生児一過性白血病(TAM)細胞の薬剤感受性を8症例で検討し、cytarabine、dexamethasoneやMEK阻害薬trametinibに高感受性がみられることがわかった。TrametinibはTAM細胞がRAS/MEK pathwayを介して増殖をしていること、TAMならびにML-DSの治療薬になりうることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、白血病を含むがん治療においては分子標的薬の開発ならびに導入が進んでいるが、TAMならびにML-DSに対してはほとんど手が付けられていない。この研究はTAMならびにML-DSの病的細胞の増殖機転の解明につながる可能性がある。また、これらの疾患はダウン症という基礎疾患に引き続き発症することから、従来のような全身に負担となる抗がん剤治療でなく、より特異性の高く副作用の少ない治療薬の開発が必要であり、この研究の成果ならびに発展が有力な治療方法の開発につながる可能性がある。
|