研究課題/領域番号 |
17K08449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
兒玉 幸修 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (50448510)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 遺伝子デリバリー / 肺線維症 / 遺伝子・核酸医薬 / ナノ粒子 / ドラッグデリバリー / 核酸医薬 / 肺指向性 / 核酸 / 薬学 |
研究成果の概要 |
肺指向性ナノ微粒子を基盤とした肺線維症治療薬の開発を行った。pDNAとカチオン性高分子、アニオン性高分子の混合比を最適化して自己組織化させることでナノ微粒子を構築できた。ナノ微粒子は肺線維芽細胞で高い遺伝子発現を示した。また、静脈内投与後、肺で選択的に高い遺伝子発現を示した。さらに、このナノ微粒子はsiRNAへも適応することができた。HGFをコードしたpDNAを内包したナノ微粒子を肺線維芽細胞に添加した結果、肺線維芽細胞に取り込まれ、HGFを発現および分泌することが示された。さらに、予備的検討ではあるが、肺線維症モデルマウスに投与した結果、コントロールと比較して生存率が延長する傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、肺に選択的に送達できるナノ微粒子の調製に成功した。このナノ微粒子は肺線維芽細胞に良好に取り込まれ、遺伝子発現することができるため、肺線維症に対する遺伝子・核酸医薬開発へ応用することが可能である。未だに満足いく治療薬がない疾患である肺線維症治療薬に寄与することができると考えている。さらに、他の肺疾患にも応用が可能であるため、幅広く医療貢献ができる。
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