研究課題/領域番号 |
17K08450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
平田 純生 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (10432999)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 薬物吸着 / 血液透析 / AN69 / 陽性荷電薬物 / ビグアナイド薬 / アミノグリコシド薬 / 薬物の透析性 / 薬物動態パラメータ / 回帰式 / 分子量 / 蛋白結合率 / 尿中未変化体排泄率 / 分布容積 / 陰性荷電薬物 / アミノグリコシド系抗菌薬 / 透析膜 / 陰性荷電 / 薬物中毒 |
研究成果の概要 |
様々な実験系により陽性荷電を持つアミノグリコシド系薬物が陰性荷電膜AN69に吸着しやすいことが解明できた。同様に陽性荷電を有するメトホルミンの吸着率は予測に反して低かったが、薬物吸着性には薬物の陽性荷電性だけでなく薬物疎水性も影響することが示唆された。 薬物の透析性の予測に関しては静注製剤の蛋白結合率、尿中未変化体排泄率、分布容積などの薬物動態パラメータを説明変数、薬物除去率を目的変数として、ステップワイズ法による重回帰分析を行い、簡易予測式を構築した。さらに経口製剤も加えて、応用性を高めて予測性の高い式を完成した(R = 0.93, p = 1.79e-6)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)薬物と透析膜の静電的結合を利用して、体内に蓄積した薬物を除去するために特殊な透析膜を使用し、速やかに吸着除去を行い、中毒治療に応用する。アミノグリコシド系抗菌薬の過量投与時の速やかな薬物除去が可能となった。 (2)薬物の動態・物性パラメータと、透析による除去率の関係について理論的に構築し、補正を行うことによって臨床使用可能な高精度な薬物除去率予測式を完成した。これにより治験時に臨床データがほとんどない薬物の透析性を正確に予測することができるようになった。
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