• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

母乳中に含まれる種々生理活性物質の生理的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K08460
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関日本薬科大学

研究代表者

前田 智司  日本薬科大学, 薬学部, 教授 (60303294)

研究分担者 千葉 健史  北海道科学大学, 薬学部, 講師 (80552926)
浦丸 直人  日本薬科大学, 薬学部, 講師 (90424069)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード母乳 / セロトニン / ノルアドレナリン / 生理活性物質 / 乳児 / トランスポーター / 乳腺上皮細胞 / メラトニン / カテコールアミン
研究成果の概要

母乳中のセロトニン(5-HT)およびノルアドレナリン(NA)の母乳産生および乳児に対する役割の解明を行った。母乳中の5-HTの経時的変動についての検討では、初乳、出産後1ヵ月、3ヵ月では母乳中の5-HTの含有量にほぼ同程度であった。母乳産生を担う乳腺上皮細胞は、NAを自ら合成し、母乳中へ分泌していることを明らかにした。さらに、授乳期にストレスを受けたマウスでは、母乳のNAが上昇し、β-カゼインを減少させることが分かった。これらの結果から母乳中に含まれている生理活性物質は母乳産生および乳児の成長に関与している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

母乳中の生理活性物質の役割について検討を行った。母乳中の生理活性物質を測定し、乳児がどれぐらいの量の生理活性物質を服用しているかを明らかにした。したがって、今後、母乳中の生理活性物質の乳児に対する役割を見出すことができれば、母乳による育児の有益性や重要性について新たな意義が付加されると考えられる。さらに、ストレスにより母乳主成分の1つであるβ-カゼインが減少することを明らかにした。授乳期の母乳産生がどのような分子メカニズムで制御されているのかは解明されておらず、母乳中の生理活性物質の役割が明らかとなれば、母乳が出ないという悩みを抱えている母親に対する改善手段の開発に貢献することが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Stress-Induced Suppression of Milk Protein Is Involved in a Noradrenergic Mechanism in the Mammary Gland2019

    • 著者名/発表者名
      Chiba T, Maeda T, Fujita Y, Takeda R, Kikuchi A, Kudo K.
    • 雑誌名

      Endocrinology

      巻: 160 号: 9 ページ: 2074-2084

    • DOI

      10.1210/en.2019-00300

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] セロトニンを介した母乳産生制御メカニズム2018

    • 著者名/発表者名
      千葉健史,前田智司,工藤賢三
    • 雑誌名

      薬学雑誌

      巻: 138 号: 6 ページ: 829-836

    • DOI

      10.1248/yakushi.18-00003

    • NAID

      130007382231

    • ISSN
      0031-6903, 1347-5231
    • 年月日
      2018-06-01
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊婦・授乳婦における医薬品の安全性に関する情報の現状調査2018

    • 著者名/発表者名
      千葉健史,前田智司,平舩寛彦,工藤賢三
    • 雑誌名

      医薬品情報学

      巻: 19 号: 4 ページ: 195-204

    • DOI

      10.11256/jjdi.19.195

    • NAID

      130006516951

    • ISSN
      1345-1464, 1883-423X
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書 2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] インタビューフォームに記載されている種々パラメータを用いた薬物の母乳移行性予測2017

    • 著者名/発表者名
      前田 智司、千葉 健史
    • 雑誌名

      薬局薬学

      巻: 9 (2) ページ: 184-191

    • NAID

      40021403028

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 授乳中のストレスは、母乳中ノルアドレナリンを増加させる2019

    • 著者名/発表者名
      石黒 絵理香, 齋藤 祐真, 千葉 健史, 平舩 寛彦, 前田 智司, 工藤 賢三
    • 学会等名
      日本薬学会年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 授乳中のストレスは、母乳中ノルアドレナリンを増加させる2018

    • 著者名/発表者名
      石黒絵理香, 齋藤祐真, 千葉健史, 平舩寛彦, 前田智司, 工藤賢三
    • 学会等名
      第138回日本薬学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 乳腺上皮細胞にはノルアドレナリンのオートクライン機構が存在する2018

    • 著者名/発表者名
      勝治みなみ, 千葉健史, 前田智司, 藤田融, 武田リカ, 菊池昭彦, 工藤賢三
    • 学会等名
      第137回日本薬学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi