研究課題/領域番号 |
17K08465
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 城西大学 (2019) 東京薬科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
袁 博 城西大学, 薬学部, 准教授 (10328552)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 乳がん / ヒ素化合物 / テトランドリン / オートファージ / 細胞周期 / MAPK / 細胞死 / 腫瘍免疫 / アポトーシス / ネクローシス / ヒト乳がん / 薬学 / 臨床 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究は、新たな乳がん薬物治療法の開発を目的とし、ヒト乳がん組織に対するヒ素化合物とテトランドリンの単独および併用効果を検討した。両薬物の処理によって組織生存と組織からIL-6とIL-10の分泌が抑制される傾向が観察された一方、IL-17AとTNFの分泌が促進される傾向が見受けられた。また、両薬物に誘導される乳がん細胞(MDA-MB-231、MCF-7、T47D)の増殖抑制に細胞死、細胞周期アレストおよび分化誘導が関与することを明らかにした。本研究から得られた新しい知見に基づいて、両薬物の乳がん治療実用化に向けて、乳がん患者由来腫瘍移植マウスモデルを用いたさらなる研究が必要であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期発見・診断および分子標的治療が進んだ今でも、乳がんで死亡する女性の割合が年々増加する傾向にあると報告され、加えて臨床上の薬物耐性、副作用が依然として大きな問題となっており、効果的な新規治療法の開発が望まれている。本研究は、臨床上に白血病に対する優れた治療効果を有するヒ素化合物に着眼し、抗がん剤の治療効果を高めるとともにその副作用を軽減することが期待できるテトランドリンとの併用に注目した。外科的に切除されたヒト乳がん組織、および遺伝学的な違いのある三種類の乳がん細胞に対する両薬物の単独および併用効果を検討することにより、改めて両薬物の併用は乳がん治療に対する有望な治療法であることを示唆した。
|