研究課題/領域番号 |
17K08469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
松井 勝彦 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (20257140)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / ランゲルハンス細胞 / マスト細胞 / 抗アレルギー薬 / Th1細胞分化 / Th2細胞分化 / Th1細胞 / Th2細胞 / アレルギー・ぜんそく / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、抗アレルギー薬のエメダスチンが、ランゲルハンス細胞やマスト細胞に直接作用してTh1細胞およびTh2細胞分化を阻害すること、そしてエメダスチンの局所塗布が、NC/Ngaマウスに誘導されたアトピー性皮膚炎の皮膚重症度スコアの上昇を顕著に抑制することを明らかにした。また、その治療効果は、NC/Ngaマウスの二次リンパ組織や皮膚局所でのTh1/Th2免疫応答の阻害と相関していた。さらに、エメダスチンは、皮膚への副作用もなく、マスト細胞からのケミカルメディエーター放出も抑制するため、エメダスチン軟膏の使用は、アトピー性皮膚炎の新たな治療戦略となるであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた結果は、抗アレルギー薬のエメダスチンが表皮のランゲルハンス細胞と真皮のマスト細胞に直接作用することで、アトピー性皮膚炎を根治させる可能性を有していることを示した。この薬効は、従来の経口投与では引き出すことができないため、エメダスチンを外用薬として用いることが重要となる。また、ランゲルハンス細胞およびマスト細胞は粘膜にも存在するため、エメダスチンの吸入や点鼻が、気管支喘息やアレル ギー性鼻炎の患者に対しても同様の効果を発揮することが期待できる。
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