研究課題/領域番号 |
17K08472
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
伊原 千晶 京都先端科学大学, 人文学部, 准教授 (80288589)
|
研究分担者 |
亀井 美和子 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (00237504)
松村 人志 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50173886)
松島 哲久 大阪医科薬科大学, 薬学部, 研究員 (60209541)
見尾 光庸 就実大学, 薬学部, 教授 (70190600)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 薬剤師養成 / 臨床心理学 / 対人援助 / カリキュラム開発 / 薬学教育 / 薬学 / 薬剤師教育 / 対人援助力 |
研究成果の概要 |
「薬を数えて袋に詰める」という薬剤師の職能は、医療の高度化・少子高齢化といった社会的変化と共に劇的に変容し、患者の心に寄り添い、服薬や意思決定などに関わることを求められるようになった。しかし現在の薬学教育はコミュニケーション教育・接遇教育に止まり、真に対人援助職として機能できる薬剤師養成のプログラムを持たなかった。 本研究においては、心理学・臨床心理学・精神医学を体系的・継続的に学ぶことによって、薬剤師が対人援助職として十全に機能できることを示した。また災害時の支援、コロナ禍のメンタルヘルスの悪化に対しても、健康サポートの観点から地域住民にかかわることが可能であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
服薬・副作用に対する不安、病気であることの否認などの心理的課題を持つ患者に対する服薬指導では、患者の心理・特性の知的理解、現在の状況への共感的理解に基づいた、良好な薬剤師-患者関係が必要不可欠である。本研究の意義は、現行の教育課程に含まれない心理学・臨床心理学・精神医学的知識を体系的・継続的に学ぶことで、薬剤師が患者に寄り添う対人援助職として機能できる可能性を示唆したことにある。地域医療を担う薬剤師がメンタルヘルスも含めた健康サポート機能を持つことは、今後の日本の医療体制において極めて重要であり、更なる研究が望まれる。
|