研究課題/領域番号 |
17K08495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
村嶋 亜紀 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50637105)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 性分化 / 血管形成 / アンドロゲン / 中腎 / マウス / 発生学 / 血管 |
研究成果の概要 |
本研究ではホルモン依存的性分化過程における血管形成の性差獲得プロセスの解剖学的基盤を明らかにし、さらにその意義の解明を目指した。マウス胚を用いて、アンドロゲン依存的雄性化を示す中腎領域における血管形成を3次元的かつ継時的解析にした結果、E12.5の中腎領域の血管形成に性的二型を認めた。薬剤誘導型血管内皮細胞特異的遺伝子組換えマウスを用いた細胞系譜解析の結果、形態の性差を構築する血管形成に部位特異的な傾向があり、これらの血管において血管内皮細胞が異なるアンドロゲン応答性を示す可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管形成は胚発生において基盤を担うと考えられ、Sry遺伝子依存的に性的二型を示すマウス生殖腺においては、雄特有、あるいは雌特有の血管構造が構築されることがその形態形成に必要不可欠である。一方で生殖腺に隣接し、アンドロゲン依存的雄性化を示す中腎領域における血管構造の性差の有無、そしてその機能については、ほとんど報告されていなかった。本研究によって、中腎領域における初期の性的二型とその起源が明らかになるとともに、二次的な雄化に必要なアンドロゲンの伝達(循環)経路の血管形成における特性に関しても明らかとなりつつあり、解剖学、発生学分野に貢献するものであると考える。
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