研究課題/領域番号 |
17K08499
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
太田 正人 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (70313228)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 口蓋裂 / 心奇形 / Meis2 / 神経堤細胞 / コンディショナルノックアウトマウス / Meis遺伝子ファミリー / 心臓奇形 / 転写調節 / 心室中隔欠損 / コンディショナルノックアウト / Floxd-Meis2マウス / Wnt1-creマウス / 細胞増殖 / 細胞死 / 発生・分化 / 細胞・組織 / ゲノム |
研究成果の概要 |
米国においては、心臓奇形をともなう口蓋裂患者での候補遺伝子としてMEIS2遺伝子の関与が示唆されているが、その詳細は明らかではない。よって、Meis2遺伝子の機能を解析するために、頭部の間葉や心臓中隔形成に関与する神経堤細胞に特異的なノックアウトマウスを作成し、出生率、死亡率、表現型を解析した。得られた新生仔マウスの出生率はメンデルの法則に従い、妊娠中に死亡する”胎性致死”は観察されなかった。Meis2cKOマウスの生後1日以内の死亡率は100%であり、完全口蓋裂、頭蓋骨の形態異常、心臓の大動脈肺動脈中隔の消失が観察され、新規の心臓奇形と口蓋裂の原因遺伝子である可能性が強く示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の先天異常の研究から、心臓奇形をともなう口蓋裂は先天異常のなかでも高頻度であることが報告されている。これらの先天異常の原因には偶発的に発生した染色体異常や多因子遺伝のような内的因子が大部分を占めると考えられているが、同定された遺伝子やその発症機構等についての詳細は明らかではない。今回の研究では、Meis2遺伝子を生体内の一部の細胞で欠失させてはたらかない状況をマウスで実験的に作成して、その影響を調べた。その結果、口蓋裂および心臓の心房または心室の中隔の形成異常が観察され、ヒトの心臓奇形と口蓋裂の原因遺伝子としてMEIS2遺伝子が強く示唆され、好発性先天異常の発症防止に役立つ情報が得られた。
|