研究課題/領域番号 |
17K08502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 純子 (仁尾純子) 北海道大学, 医学研究院, 講師 (70447043)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ガレクチン / 妊娠 / 着床 / MUC1 / ケラタン硫酸 / シアル酸 / Muc1 / 子宮 / レクチン / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
ガレクチンはガラクトースを認識するレクチンで、雌性生殖器ではgalectin-1とgalectin-3が主要なサブタイプである。本研究では、ガレクチンとリガンド複合糖質の着床メカニズムにおける役割を明らかにすることを目的とした。 galectin-1は主に粘膜固有層の線維芽細胞と筋層に局在し、galectin-3は子宮内膜と全層に分布する免疫細胞に発現していた。Muc1は、ガレクチンの有力なリガンド候補分子であり、galectin-3とMuc1の発現には正の相関が認められた。これらの結果は、galectin-3が子宮内膜におけるMuc1の発現に何らかの影響を及ぼす可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
受精卵の子宮内膜への着床不全は、不妊症を引き起こす。ガレクチンは、ガラクトースを認識するレクチンで、着床に重要な役割を果たすことが示唆されているが、詳細なメカニズムはよくわかっていない。本研究では、子宮組織において特定の細胞にgalectin-1とgalectin-3が発現すること、そして、そのリガンド候補分子であり、着床に重要な役割を果たすことがしられるMuc1の発現にガレクチンが関与することを示唆するものである。本研究により明らかになった成果は、不妊症の新たな診断法や治療法の開発に重要な情報を提供すると思われる。
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