研究課題/領域番号 |
17K08503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山崎 美和子 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10431305)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | NMDA受容体 / シナプス / 小脳 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
グルタミン酸受容体NR3Aは発現部位や生理機能に不明な点が多い。本研究ではマウス脳において、登上線維―小脳抑制性介在ニューロン間、グルタミン酸作動性終末―大脳皮質ソマトスタチン陽性介在ニューロン間の非シナプス性の結合部位にNR3Aが選択的に集積することを明らかにした。さらに、こうした部位にはkv4.3とNR1が共局在していた。NR3Aと生化学的複合体を形成する分子を探索した結果、共局在するKv4.3は複合体には含まれておらず、NR1のみであることがわかった。またNR3A欠損マウスでは運動失調などの小脳の異常に起因するような表現型や、小脳分子層での明らかな組織学的異常も観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳機能を担う神経回路の発達においてNMDA型グルタミン酸受容体NR3Aは重要な役割を持つが、発現部位やその機能に不明な点が多く解明が期待されている。本研究では、NR3A受容体は他の受容体とは全く異なり、グルタミン酸作動性神経終末の作る非シナプス性結合選択的に、NR1や早期不活性化Kチャネルkv4.3と共に集積することを見出した。このユニークな知見は今後の脳回路研究の発展に貢献することが期待される。
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