研究課題/領域番号 |
17K08506
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
浅野 義哉 弘前大学, 医学研究科, 講師 (50359494)
|
研究分担者 |
下田 浩 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20274748)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 人工脈管組織 / 間葉系幹細胞 / リンパ管 / 血管 / リンパ浮腫 / 三次元人工脈管組織 / 脂肪組織由来間葉系幹細胞 / 三次元培養 / 三次元人工リンパ管網組織 / 脂肪組織由来幹細胞 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
自己由来細胞を用いた人工組織による二次性リンパ浮腫再生医療を主眼として、ヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞(hASC)を基盤とする人工三次元脈管網組織を構築した。従来の線維芽細胞を基盤とする例に比べ、血管網およびリンパ管網形成の促進を認め、hASCの三次元化による脈管新生関連因子の発現亢進が関わることが示唆された。血管網組織の移植ではhASCのペリサイトあるいは平滑筋様分化を伴う良好な生着が得られた。一方、リンパ管網組織の移植では脈管の退縮を認めたが、マウスリンパ流路再生モデルでは、深部リンパ管と表層リンパ管の吻合と流路形成を示唆する結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、自己由来細胞として低侵襲で採取可能なhASCを用いた人工脈管網組織が移植可能であり、血管網組織については機能的な微小血管床が形成されることを示した。また、リンパ管網組織は脈管の生着は限定的だが、欠損したリンパ管網の吻合に寄与することが示唆され、従来の手法に比べてより有効な治療法を提供しうると考えられる。また、細胞凍結技術を融合した迅速な人工脈管組織構築技術を開発した。これらは、脈管形成過程の基礎研究ならびに脈管組織の再生医療研究に寄与しうる成果である。
|