研究課題/領域番号 |
17K08512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山岸 覚 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40372362)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Netrin-5 / 神経新生 / 吻側移動流 / DCX / ガイダンス分子 / EdU / 新生神経 / 新生神経細胞 / 軸索ガイダンス因子 / 細胞機能形態学 |
研究成果の概要 |
我々が2015年に見出した神経軸索ガイダンス因子Netrin-5は、神経新生関連領域に強い発現が見られるが、その機能に関しては不明であった。本研究課題では、脳梗塞におけるNetrin-5の機能に注目したが、期待された結果は得られなかった。一方で、Netrin-5 ノックアウトマウスの解析により神経新生に異常があることを見出した。特に脳室下帯における細胞分裂周期がNetrin-5ノックアウトマウスでは長くなっていたことと、吻側移動流(RMS)の形成が乱れることが明らかとなった(Ikegaya et al., Front Neuroscience, 2020)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Netrin-5ノックアウトマウスでニューロブラストの細胞分裂周期の延長と分裂細胞数の減少が見られたため、脳の老化を反映している可能性が考えられる。すなわちNetrin-5投与による脳老化の抑制効果が期待される。また、脳梗塞時にはニューロブラストおよび血管内皮細胞でNetrin-5の強い発現亢進が見られた。したがって、Netrin-5プロモーターを用いた神経栄養因子の放出方法の樹立など、今後視点を変えた新規手法により脳梗塞再生に向けての発展応用が期待される。
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