研究課題/領域番号 |
17K08515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
柴田 昌宏 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10343253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | LC3 / カテプシンD / 脂質代謝 / 脂肪滴 |
研究成果の概要 |
オートファジーは細胞内の大規模な分解系である。LC3はオートファゴソーム膜上に局在することから、オートファジーのマーカータンパクとして知られている。LC3は脂質代謝にも関与することから、本研究ではLC3ノックアウトマウスを用いて、脂質代謝に関与する機構を明らかにすることを目的とした。LC3ノックアウトマウスは、高脂肪食を与えると脂肪組織の形成が抑制され、初代線維芽細胞を脂肪細胞へ分化させると、脂肪滴形成が抑制された。オートファジー亢進モデルであるカテプシンD欠損マウスと交配させてもオートファジーが抑制されなかったことから、LC3が他の分子で代償されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オートファジーは細胞内の大規模タンパク分解系として知られている。今回LC3欠損マウスを用いることで、LC3が脂肪代謝に関与していることを示した。この結果には、脂質代謝のメカニズム解明という学術的意義があるだけでなく、脂質異常症の治療において貢献できるという臨床的な意義もある。さらに、オートファジー亢進モデルであるカテプシンD欠損マウスを交配させてもオートファジーが抑制されないことは、他の分子によってLC3が代償されていることを示し、細胞生物学の分野にとっても非常に意義深い結果である。
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