研究課題/領域番号 |
17K08532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉岡 和晃 金沢大学, 医学系, 講師 (80333368)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ホスホイノシタイド / 脂質ホスファターゼ / ミオチュブラリン関連タンパク質 / PI3キナーゼ / エンドサイトーシス / オートファジー / リソソーム / II型肺胞上皮細胞 / エンドソーム / 細胞内クリアランス / ホスファチジルイノシトール / ミオチュブラリン / 肺胞 / 肺線維化 / ホスホイノシチド / 細胞内小胞輸送 / MTMR4 / イノシトールリン脂質 / クラスII型PI3キナーゼ / 肺上皮細胞 / 細胞内膜輸送 / ノックアウトマウス |
研究成果の概要 |
細胞膜に存在するホスファチジルイノシトール(PI)は脂質リン酸化酵素PI3キナーゼにより種々の3’-ホスホイノシチド(3’-PI)に変換され、細胞内小胞輸送やシグナル伝達に関与する。Myotubularin-related protein (MTMR)ファミリーはPI-3リン酸(PI(3)P)をPIへと変換する3’-PIホスファターゼである。本研究課題では、MTMR4が肺組織において II型肺胞上皮細胞(AECII)に高発現し、エンドソーム~リソソーム(エンドリソソーム)、オートファゴソームといった細胞内クリアランスを担う小器官の機能調節に重要な役割を果たすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーファクタントを分泌するII型肺胞上皮(AECII)細胞は正常肺発生において肺胞を形成する組織幹細胞であり、また外部環境由来の病原体アラームシグナルをいち早く感知し、これらによる肺組織の障害に対する防御・修復応答に中心的な役割をはたすことが明らかになってきた。本研究の成果は、MTMR4がAECII細胞の細胞内クリアランス制御を介して細胞分化・増殖を調整して肺組織の構築および恒常性を維持する機能を有することを示した。この研究成果は肺形成・発達メカニズムの解明のみならず、肺線維症等の炎症性肺疾患(全世界の死亡原因第3)の病態解明と新しい治療法開発戦略において有用な情報を与える。
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