研究課題/領域番号 |
17K08540
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
森本 幸生 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (50202362)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 遺伝性拡張型心筋症 / ノックインマウス / 脳セロトニン機能 / 心臓突然死 / 心不全死 / ノックインマウスモデル / 重症心不全死 |
研究成果の概要 |
トリプトファンヒドロキシラーゼ2(Tph2)は脳のセロトニン合成の律速酵素である。近交系マウスTph2には高活性型G/Gアレルと低活性型C/Cアレルがある。本研究では拡張型心筋症(DCM)ノックインマウスにおいてこのSNPを入れ替えたB6系統とBALB/c系統のコンジェニックマウスを作製しDCM疾患表現型における役割を検討した。C/CアレルをもつDCMマウスは系統によらず心臓突然死を頻繁に発生するのに対して、G/GアレルをもつDCMマウスは系統によらずうっ血性心不全死を頻繁に発生した。これらの結果は脳セロトニン機能がDCMの疾患の表現型に重要な役割を果たすことを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「脳セロトニン機能がDCM疾患表現型に影響する可能性がある」というのは以前の薬理学的研究(Li et al. J Mol Cell Cardiol, 2012)から導いた我々独自の仮説である。本研究は、近交系マウスに存在する活性の異なるセロトニン合成律速酵素Tph2の遺伝子多型を利用してこの仮説をさらに支持する新たな科学的証拠を提供するものである。本研究の成果は心不全および心臓突然死の精神的な面からの予防法開発や心理的ストレスが心疾患を誘発するメカニズムの解明などに役立つものであると期待される。
|