研究課題/領域番号 |
17K08554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
沼田 かお理 (佐藤かお理) 福岡大学, 医学部, その他 (60614196)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アシドーシス / アニオンチャネル / 酸性 |
研究成果の概要 |
本研究は、酸で活性化するアニオンチャネル(ASORの生存に係る生理的役割と、ASORの分子実態を明らかにする事を目的として研究を行った。まず、私たちが絞り込んだ候補分子Aのノックアウト細胞(KO細胞)を作成した。KO細胞と野生株細胞(WT細胞)との比較実験を行った結果、KO細胞の増殖率がWT細胞に比べて低い事、そして、KO細胞の断面積がWT細胞に比べて大きい事を明らかにした。他の研究グループが最近報告した、ASORの候補分子、TMEM206について検証実験を行った結果、TMEM206のノックダウン細胞のASOR電流がコントロール細胞に対して著しく抑制される事を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で私たちが作成した候補分子Aのノックアウト細胞(KO細胞)は、細胞増殖率と細胞断面積において、野生株細胞(WT細胞)と比べて明らかに差があることが明らかになった。このKO細胞とWT細胞との比較実験は、ほかにも様々な点において比較検証する必要があり、これらを明らかにすることで候補分子Aの生存に寄与する生理学的役割が新たに明らかになることが期待できる。また、パッチクランプ法により確認されたもう一つの候補分子TMEM206において、候補分子Aとの相互作用については今後の研究課題として残ったが、複雑なASOR分子実態を解明するうえで大きな手掛かりを得ることができた。
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