研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ゼブラフィッシュ頭部の血管形成において血流依存的に血管新生および血管リモデリングが起こることを見出した。同部位では、血流依存的にカルシウム応答が起こっており、この応答にVEGFA/VEGFR2シグナルが関与することも明らかにした。本研究では、高時間分解能かつ高精細なカルシウムイメージングにより、血流に対する内皮細胞応答および応答の強さをリアルタイムに検出することで、血流依存的な血管新生の一端を解明した。さらに、蛍光ライブイメージング観察により、血流依存的な血管形成過程にケモカインやマクロファージが関与することを見出しており、血流依存的な血管形成メカニズムの解明へと繋がる成果を得た。
血流による機械的刺激が生体の血管形成をどのように制御しているのかについては未解明な部分が多い。本研究では血流に対する応答を生きたまま観察することに成功しており、血流依存的な血管新生および血管リモデリングに際して、内皮細胞がいつ、どこで、血流に応答しているのかを明らかにした点で、高い学術的意義を有する。また、血流によるメカニカルファクターは、動脈硬化をはじめとする成人病の種々の病態とも深く関わることから、様々なパターンの血流に対する血管内皮細胞の応答を理解することは、血管を主因とする様々な疾患機序の解明や治療に繋がる社会的意義のある研究と言える。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 6件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (2件)
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