研究課題/領域番号 |
17K08569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 長崎大学 (2019-2020) 奈良先端科学技術大学院大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
中畑 泰和 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (50390810)
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研究分担者 |
別所 康全 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70261253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 細胞老化 / 概日時計 / NAD代謝 / NAD+ / Nampt / SIRT1 / NAMPT |
研究成果の概要 |
本研究課題では、老化進行による概日時計への影響の可能性、またその逆の概日時計による老化進行制御の可能性、さらに、細胞内NAD+量の減少が概日時計特性をどう変化させるのかを細胞レベルで詳細に解析することを目的として研究を開始した。その結果、細胞老化進行にともない概日時計特性が変化、周期延長および振幅低下、することを明らかにした。一方で概日時計は、細胞老化進行に関与しないことが明らかになった。さらに細胞老化による概日時計特性変化の分子機序として、NAD+/SIRT1依存的な時計タンパク質PER2の細胞内局在変化が概日リズムの振幅制御に関わる可能性を示す知見を得ることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、抗老化・QOL維持を目指した研究であり、社会的意義は疑う余地がないと考えている。 生体の概日リズムは、細胞での概日リズムを反映することが知られており、今回の発見“老化細胞での概日時計周期延長”は、これまで報告されている個体での加齢による概日時計周期延長と一致する。すなわち、今回の発見は、老化による概日時計の影響を分子レベルで解明する方法として、細胞を用いた研究が有用であることを示した初めての報告であり、老化概日時計研究が飛躍的に発展できる可能性を示した。また概日時計老化の分子機序として、NAD+が鍵となる可能性を示し、概日時計と老化進行が密接に関連している証拠を示すことができた。
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