研究課題
基盤研究(C)
ショウジョウバエの睡眠-覚醒を制御する中心複合体の新たな神経回路の同定を試み、睡眠を促進するPB(protocerebral bridge)介在ニューロン群を見いだした。PB介在ニューロン群は、すでに同定していた覚醒を促進するPB-FB-NOニューロン群を抑制することで、睡眠を促進することが示唆された。また、PBに投射するT1ドーパミンニューロンはD2受容体シグナルを介して、睡眠を促進するPB介在ニューロンを抑制することで覚醒促進的に働くことが示唆された。さらに、PB介在ニューロンは睡眠制御において、NMDA受容体-カルシニューリンシグナルによっても調節されることを示した。
同定した睡眠-覚醒を制御する中心複合体PBの神経回路に着目することで、これまで未解明であったNMDA受容体-カルシニューリンシグナルによる睡眠制御の分子機構の解明が可能になる。また、覚醒を促進するT1ドーパミンニューロンは闘争行動の制御に関わることが報告されており、睡眠-覚醒と闘争行動に共通する神経基盤の理解にもつながると期待される。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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