研究課題/領域番号 |
17K08592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
南 学 京都大学, 医学研究科, 准教授 (90511907)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マクロファージ / 慢性炎症 / 糖新生 / ホメオスタシス / EPRAP / 糖代謝 / 脳内炎症 / 翻訳後修飾 |
研究成果の概要 |
本研究では、EPRAP欠損マウスを用いて食事誘導性肥満モデルを作成し、肥満における慢性炎症でのEPRAPの機能を検討した。その結果、肥満の状態では、野生型と比較しEPRAP欠損マウスにおける全身の炎症マーカーの発現等に有意差は無く、むしろEPRAP欠損マウスでは肝臓での糖新生が著明に抑制され、耐糖能異常が有意に改善されることを明らかにした (Higuchi S, et al. 2019)。EPRAPは、各臓器や組織、細胞特異的な機能を有し、生体防御や精神神経系、エネルギー代謝など実に様々な面で生体の恒常性維持に極めて重要な働きをしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マクロファージの活性化による慢性的な炎症刺激は、がんや動脈硬化、肥満、認知症などの様々な疾患の発症や増悪に関与し、これら慢性難治性疾患の治療標的として期待が大きい。EPRAPはマクロファージの炎症性活性化を抑制する内因性分子であり、慢性炎症の病態生理に極めて重要であることから、EPRAPを標的とした炎症性疾患に対する新規医療の開発が期待される。本研究の結果から、EPRAPが、エネルギー代謝など様々な生体の恒常性維持にも重要な働きをしていることが明らかとなり、他の疾患領域におけるEPRAPを標的とした創薬の可能性が示された。
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