研究課題/領域番号 |
17K08593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
北岡 志保 神戸大学, 医学研究科, 講師 (00545246)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 反復ストレス / 脳内炎症 / ミクログリア / TLR / PGE2 / DREADD / 神経細胞 / DAMPs / 薬理学 |
研究成果の概要 |
環境や社会から受けるストレスが皮質領域である内側前頭前皮質ではToll様受容体を介したミクログリアの活性化により炎症性サイトカインであるIL-1α,TNFαを放出し、社会忌避行動を誘導した。一方、ストレスは皮質下領域ではToll受容体依存的なミクログリアでのプロスタグランジンE2産生を誘導した。さらに、モノアシルグリセロールリパーゼがストレスによるプロスタグランジンE2産生と社会忌避行動の誘導に関与することを明らかにした。これらの結果は、ストレスがそれぞれの脳領域で異なる炎症関連分子をミクログリアから放出することを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内には神経細胞のほか、ミクログリアなどのグリア細胞が存在し、脳機能の維持に関与している。近年、生理条件下で、ミクログリアの遺伝子発現が脳領域間で異なることが報告されているものの、機能的意義については不明な点が多い。本研究成果は、炎症に関わるToll様受容体とプロスタグランジンE2を手掛かりとして、反復ストレスが異なる脳領域のミクログリアで誘導する変化を明らかにし、さらに脳機能変化との関連性を示した点において学術的意義があると考えられる。
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