研究課題/領域番号 |
17K08596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
森岡 徳光 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (20346505)
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研究分担者 |
中島 一恵 (久岡一恵) 広島大学, 医系科学研究科(薬), 助教 (20393431)
仲田 義啓 広島大学, 医系科学研究科(薬), 名誉教授 (40133152)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | REV-ERB / 慢性疼痛 / アストロサイト / ミクログリア / 鎮痛薬 / サイトカイン / 脊髄後角 / 神経障害性疼痛 / 脊髄アストロサイト / SR9009 / 核内受容体 / グリア細胞 / 創薬 |
研究成果の概要 |
本研究では慢性疼痛形成に関与する脊髄グリア細胞の機能制御に対するREV-ERBの役割をin vitro及びin vivo系にて解析することで、REV-ERBの鎮痛薬標的としての可能性を検討した。培養脊髄アストロサイトおよびミクログリアにおいて、lipopolysaccharide刺激による疼痛誘発物質の産生がREV-ERB作動薬により抑制された。また炎症性疼痛及び神経障害性疼痛モデルにおいて、REV-ERB作動薬を脊髄くも膜下腔内に投与することにより鎮痛効果を示すことが明らかとなった。以上の結果は、脊髄グリア細胞におけるREV-ERBが慢性疼痛の治療標的の一つとなりうる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経障害性疼痛などの慢性疼痛に対してはモルヒネや非ステロイド性抗炎症薬といった既存の鎮痛薬が奏功しないことが多い。これは慢性疼痛の発症原因と既存薬の作用機序に乖離があるためと考えられる。本研究成果では慢性疼痛の発症原因として深く関与する脊髄グリア細胞の活性化に着目し、それらを鎮静化できる機序として核内受容体REV-ERBを同定した。さらに、REV-ERB作動薬が様々なタイプの慢性疼痛動物モデルにおいて鎮痛効果を発揮することを世界に先駆けて明らかにした。以上のことから、REV-ERB作動薬は既存薬とは異なる作用機序を有した新たな鎮痛薬となる可能性が期待できる。
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