研究課題/領域番号 |
17K08598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
高橋 富美 産業医科大学, 医学部, 教授 (50274436)
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研究分担者 |
笹栗 俊之 九州大学, 医学研究院, 教授 (30261209)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抗がん薬 / 細胞内シグナル調節 / 分子標的薬 / 抗腫瘍薬 / GSK-3 / YAP / G1期特異的 |
研究成果の概要 |
我々はグリコーゲン合成酵素キナーゼ-3(GSK-3)の活性化をその分子基盤とし、細胞周期進行をG1期で強力に拘束するDifferentiation-inducing factor;DIFをリード化合物とした、“新規抗がん薬”の開発を目指して研究を続けているが、未だ標的分子の解明に至っていない。そこで本研究では、DIF標的分子の探索・同定を目指し、結合タンパク質として14-3-3ζが確認された。そこで、14-3-3ζへのDIFの効果についての検討を行ったところ、DIFと14-3-3ζが細胞内でも結合している可能性が示唆され、14-3-3ζがDIFの標的分子の1つであることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
14-3-3ζはがん細胞の転移や浸潤に大きな役割を果たすHippoシグナル経路の活性調節因子であるYes-associated protein (YAP)と結合することにより、この転写因子の核内移行を制御し、Hippoシグナル経路活性調節に関与することが知られている。DIFによる抗腫瘍効果の検討を行う過程で、がん細胞の転移や浸潤はGSK-3に非依存的に起こる可能性を見出していたので、DIFの作用機序解明にあたって、新たにHippoシグナル経路を加えることができたのは、大きな収穫であった。
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