研究課題/領域番号 |
17K08599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮田 篤郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (60183969)
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研究分担者 |
神戸 悠輝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (60549913)
栗原 崇 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60282745)
塩田 清二 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 教授 (80102375)
平林 敬浩 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 寄附講座等講師 (40297015)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 記憶学習 / 下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド / PACAP / アストロサイト / 乳酸 / 記憶・学習 / 学習・記憶 / アストロサイト-ニューロン乳酸シャトル / 下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド / PAC1 / 恐怖記憶 / グリコーゲン |
研究成果の概要 |
下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド (PACAP) は恐怖記憶への関与が示唆されているが、その機能的役割は不明である。アストロサイトのPACAPとその特異的受容体PAC1R に注目し、恐怖記憶によりPACAP/PAC1R シグナルで駆動されるアストロサイト-神経乳酸シャトル (ANLS) による恐怖記憶の制御メカニズムの解明を試み、chemogenetics手法によりアストロサイト特異的にPAC1R下流のPKCを活性化させたところ、海馬の乳酸の遊離を促進させ、また記憶学習を亢進させる知見を得た。本成果は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の新規治療薬開発の基盤に寄与することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模災害や重大犯罪などに起因する心的外傷後ストレス障害 (PTSD) は大きな社会問題となっているが、その治療は、合併症である不眠症やうつ病に対する治療薬はあるものの、根治的治療といえるものは、認知行動療法しかないのが現状である。PACAP は恐怖記憶に密接に関与することが報告されており,アストロサイトのPACAP とその特異的受容体であるPAC1R アストロサイトに着目した恐怖記憶を含めた学習・記憶に関する本研究は認知行動療法の効率を高める薬物を開発することや,強いトラウマを受けた後の恐怖記憶の定着を阻害できる薬物を開発出来る可能性があり,多大な社会的意義がある.
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