研究課題/領域番号 |
17K08600
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
久野 篤史 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30468079)
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研究分担者 |
堀尾 嘉幸 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30181530)
矢野 俊之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40444913)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オートファジー / SIRT1 / 心不全 / マイトファジー / オートファゴソーム / リソソーム / mTOR |
研究成果の概要 |
SIRT1によるオートファジー・マイトファジー制御機構とその意義を明らかにすることを目的として本研究を行った。 筋ジストロフィーモデルであるmdxマウスへのSIRT1活性化薬投与は、心組織のマイトファジーを回復させ心機能を改善させた。また培養心筋細胞では、CCCPにより誘導されるマイトファジーがSIRT1活性阻害により遮断された。SIRT1阻害により、オートファゴソームとリソソームの融合が阻害された。 以上の結果から、SIRT1はオートファゴソームとリソソームの融合に重要な役割を果たし、心保護的に作用する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、SIRT1がオートファジーの進行に重要であるオートファゴソームとリソソームの融合に重要な役割を果たすことを見出した。心不全心筋ではオートファジー不全が心機能障害性に作用するが、オートファジーの新たな調節機構の解明は新たな心疾患治療の開発につながる。 心疾患以外にもオートファジー不全が関与する病態は数多く存在することも最近わかってきていることから、本研究の成果は様々な疾患における新しい病態の発見やSIRT1-オートファジー/マイトファジーを介した新しい治療法の開発に結び付く可能性がある。
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