研究課題
基盤研究(C)
NOX1はB細胞、T細胞、CD11b陽性単球/マクロファージいずれの免疫細胞にも発現していた。Nox1遺伝子ノックアウトマウス(Nox1-KO)は、野生型マウスと同程度の抗体産生およびオボアルブミン誘発性喘息応答を示した。一方、低用量LPSによって惹起されるコラーゲン誘発性関節炎モデルでは、Nox1-KOにおいてクリニカルスコアおよび関節炎発症率の有意な減少が認められた。NOX1はLPS刺激によって転写誘導され、関節炎発症に関わる可能性が示された。
免疫応答におけるNOX2 (gp91phox)の重要性はこれまでに詳細に研究されてきたが、免疫応答とNOX1アイソフォームの連関は不明である。本研究の成果は、これまで未知であったNOX1と免疫応答のクロストークを示唆するものであり、関節炎リウマチの発症機序の解明および新しい治療標的の開拓に資するものと思われる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)
Free Radic Biol Med.
巻: 115 ページ: 412-420
10.1016/j.freeradbiomed.2017.12.019