研究課題/領域番号 |
17K08608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
中瀬古 寛子 東邦大学, 医学部, 准教授 (80408773)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞由来心筋細胞 / 多電極システム / 催不整脈性 / 抗不整脈性 / イオンチャネル / モーションベクトル / 心毒性 / 電気生理学 / 電気薬理学 / ヒトiPS細胞 / 心筋細胞 / マルチチャネル遮断薬 / トキシコロジー / QT延長症候群 / iPS |
研究成果の概要 |
本研究ではヒトiPS細胞由来心筋細胞シートにおける薬物の催不整脈性、抗不整脈性の評価に有用な指標を、多電極システムを用いて開発した。単層の細胞シートを多電極プローブ上に作成し、隣接する一組の電極よりプログラム刺激を行った。この手法により、同細胞シートにおける抗不整脈薬のNaチャネル遮断作用とその特徴、KチャネルやCaチャネルの遮断作用、再分極相における両者のバランスを検出する指標を開発した。次いで、同指標で抗がん薬や漢方薬のマルチチャネル遮断作用を検出した。これらの結果よりこの細胞シートはヒト生体心の薬物への反応を予測しうるモデルであることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの薬物が主作用の他に、心臓のイオンチャネルを修飾し、その結果、催不整脈性や抗不整脈性を持つことが明らかになっており、その作用を見極めることは大変重要である。ヒトiPS心筋細胞はヒトの生体心と同じイオンチャネルを発現しているので、この細胞を使用して催不整脈性や抗不整脈性を正確に評価できれば、種差もなく、ヒト生体心へその結果を外挿することが出来る。本研究では2 mm四方のヒトiPS細胞由来心筋細胞シートに多電極システムと電気刺激を組み合わせることにより、複数のイオンチャネル遮断作用をもつ薬物であっても催不整脈性や抗不整脈性の概要が把握できる電気生理学的指標を開発した。
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