研究課題/領域番号 |
17K08616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山嵜 博未 弘前大学, 医学研究科, 助教 (20720915)
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研究分担者 |
松宮 朋穂 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30344592)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アミノ酸飢餓 / 翻訳制御 / ストレス応答 / GCN1 / GCN2 / 細胞増殖 / 翻訳制御因子 / アミノ酸飢餓応答 / ノックアウトマウス / 胎生致死 / 成長遅延 / GCN1L1 |
研究成果の概要 |
細胞はアミノ酸飢餓に晒されるとGCN2が翻訳開始因子eIF2αをリン酸化することでタンパク質の翻訳を抑制すると同時に、ストレス応答転写因子ATF4の翻訳を活性化する。酵母GCN1は、アミノ酸飢餓時にGCN2の活性化に必要であることが分かっていたが哺乳類におけるGCN1の機能は明らかとなっていなかった。我々は、GCN1のGCN2結合ドメインを欠失したGcn1変異マウスを作出し、詳細な解析を行った。それにより、哺乳類GCN1は、GCN2によるアミノ酸飢餓応答に必要なだけではなくGCN2非依存性の細胞増殖制御にも関わることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gcn1変異マウスは、胎生期における成長遅延と出生直後の呼吸不全による致死性を示したが、Gcn2欠失マウスは正常に出生することが報告されている。Gcn1変異マウス由来の線維芽細胞は細胞増殖の低下とG2/M期細胞の増加を示すことから、GCN1はGCN2非依存性の細胞増殖制御を行うことで正常な胚発生に寄与することを遺伝学的に証明することができた。またGcn1変異マウスは、胎仔期・出生直後に重篤な表現型を示すことから、奇形、胎仔の発育不全、新生児呼吸窮迫症候群のモデルマウスとしての活用が期待される。
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