研究課題/領域番号 |
17K08620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 北里大学 (2019) 筑波大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
齋藤 祥子 北里大学, 薬学部, 助教 (70344885)
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研究分担者 |
奥脇 暢 北里大学, 薬学部, 教授 (50322699)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 核膜孔 / 核-細胞質間物質輸送 / 核外輸送 / nucleoporin / 白血病 / 転写 / 核膜孔タンパク質 / エピジェネティック / ヒストン修飾 / がん化 / リボソーム / 癌 / 発現制御 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
核膜孔タンパク質(Nup)は核膜孔の構成因子で、核膜孔の構造維持や核-細胞質間物質輸送の介助を担う。Nupはがん細胞において変異が生じているが、変異型Nupの発がんにおける機能については未解明な点が多く残されている。本研究では、白血病でみられるNup98、Nup214融合遺伝子産物の機能解明を目指し、実験を進めた。その結果、変異型Nupが他のNupの細胞内局在に影響を与えていること、様々な核外輸送受容体の細胞内局在に変調を引き起こすことを明らかにした。また、変異型Nupの一つであるSET-Nup214がヒストンメチル化酵素と相互作用し、転写活性に影響を及ぼしている可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、予後の悪い、あるいは治療薬に抵抗性との報告がある白血病症例で見られるがん遺伝子産物の機能解析を行った。他のタンパク質との相互作用を明らかにしながら新たな分子機構を解明した点が、学術的に意義がある。そして、がん遺伝子産物の相互作用機構を分子レベルで明らかとすることは、核膜孔タンパク質の質的異常によって引き起こされるがん化の治療法開発の基礎となることを期待している。この点が、本研究成果の社会的意義である。
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