研究課題/領域番号 |
17K08632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 奈良県立医科大学 (2018-2019) 大阪大学 (2017) |
研究代表者 |
能村 卓慈 奈良県立医科大学, 医学部, 特任助教 (10506231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | retrotransposon / 短いRNAs / レトロトランスポゾン / 免疫 / piRNA経路 / ping-pong cycle / 精原細胞 / ノックアウトマウス / 遺伝学 / ゲノム / 発生・分化 / 発現制御 / 核酸 |
研究成果の概要 |
生殖細胞において、レトロトランスポゾンを抑制する分子機構としてpiRNA経路が存在する。雄マウスの生殖細胞のpiRNA経路において、レトロトランスポゾンRNAは MILI-piRNA複合体によって切断されるが、GTSF1タンパク質はこの過程において極めて重要なタンパク質であることを示した。また、免疫細胞に着目し、レトロトランスポゾンの発現と脾臓T細胞の機能が関係する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝情報を担うゲノムDNAの維持にとって、レトロトランスポゾンの侵入は脅威であるため、その抑制機構が存在する。piRNA経路は、生殖細胞などにおいて働き、レトロトランスポゾンを抑制する細胞内免疫機構の一つである。研究代表者らは過去に、マウス雄の生殖細胞においてGTSF1がレトロトランスポゾンの抑制に関係していることを明らかにしたが、その分子機構は不明であった。本研究課題においては、GTSF1はpiRNA経路において働くことを示した。また、免疫とレトロトランスポゾンの関連を示唆するデータは、レトロトランスポゾン抑制機構と生体恒常性維持機構がどのように関連するのかを理解する上で重要である。
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