研究課題/領域番号 |
17K08649
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小西 昭充 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50381877)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | テロメア / 染色体不安定化 / DNA損傷反応 / 細胞周期 / 乳癌 / 遺伝性乳癌 / 染色体末端融合 / DNA損傷応答 / ゲノム不安定化 / ユビキチン化 / 遺伝性乳ガン |
研究成果の概要 |
乳癌は、現在女性に最も多い癌であり、遺伝性乳癌はその約10%を占める。遺伝性乳癌の主要な原因遺伝子の一つであるBRCA1遺伝子の変異により、ゲノム不安定化を引き起こす。また、染色体末端に存在するテロメアはゲノム安定化に重要な役割を担っている。そこで、本研究では、テロメアに着目してBRCA1異常によるゲノム不安定化のメカニズム解明に取り組んだ。 本研究により、BRCA1複合体がテロメア領域におけるクロマチンのユビキチン化を制御し、ゲノム不安定化につながるテロメア機能不全時の染色体末端融合を抑制する詳細な分子機構を明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝性乳癌は乳癌の中でも治療に難渋するトリプルネガティブ乳癌に含まれ予後不良であり、BRCA 遺伝子に変異が存在すると70%以上という高率で遺伝性乳癌を発症することから、遺伝性乳癌の病態解明は喫緊の課題の一つである。テロメアによる染色体末端融合は、癌で高率で見られるゲノム不安定化を引き起こす原因であり、本研究で明らかになったBRCA1 複合体による染色体末端融合の分子機構に関する知見は、遺伝性乳癌の病態理解と分子標的治療法の開発につながる。
|