研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、マラリア感染の初期段階において赤血球から放出されたNADが細胞外シグナル伝達物質として作用し、マラリア感染防止に働いているという仮説をにもとづき、細胞外NADシグナルがどの様にマラリア感染防御機構に関与しているのかを解明することを目的とした。その結果、マラリア感染により、NAD合成経路のうち、Preiss-Handler経路が活性化していることが解った。また、NADは細胞外においてマクロファージに作用し、様々な炎症性サイトカインを放出させることが解った。しかしながらマクロファージの活性化にはTLR4は関与しておらず、別経路での活性化機構が存在していることが示唆された。
マラリアは現在においても年間2億人の人々が感染し、発展途上国を中心として100万人の死者を出す原虫感染症である。そのため、より効果的な治療薬の開発が望まれている。本研究は、マラリア感染においてNAD代謝が関与していることの一端を明らかにした研究であり、NAD代謝がマラリア治療の新たなターゲットとなることが期待される。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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