研究課題/領域番号 |
17K08661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
茂谷 康 徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 講師 (70609049)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | STING / cGAMP / SEMA4D / BioID / Tamavidin / ADAM17 / IFITM3 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
細胞質に漏出したDNAは、環状ジヌクレオチドcGAMPの生成およびSTING分子の活性化を介して炎症を惹起し、関節リウマチを引き起こす。しかしながら、STINGの下流で誘導される炎症シグナル伝達機構については不明な点が多い。本研究では、STINGの下流でシェディング酵素ADAM17が活性化し、炎症性液性因子として知られるSEMA4Dが細胞外に放出される機構を発見した。また、タンパク質相互作用解析を行うための改良型BioID法を構築し、STINGと相互作用するIFITM3を新たに見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの報告では、環状ジヌクレオチドによってSTINGが活性化すると、転写因子IRF3を介してI型インターフェロンが発現誘導される機構が知られていた。しかし、関節炎の発症にはIRF3やI型インターフェロンは関与しないことから、別の炎症シグナルの存在が示唆されている。本研究では、STINGの新たな下流シグナルとしてADAM17-SEMA4D経路を発見した。関節炎の患者では関節液や血液中においてSEMA4Dの量が著しく増加することが報告されていることから、STING-ADAM17-SEMA4D経路が関節炎の新たな治療標的となる可能性が考えられた。
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