研究課題
基盤研究(C)
癌細胞において解糖系を介したエネルギー産生が増加する「代謝変容」が生じた場合には、浸潤・転移能が亢進していることが報告されている。本研究では、癌細胞における慢性炎症因子の発現と代謝変容の相関解析を行った。慢性炎症因子ANGPTL2を高発現する肺癌細胞では、転写因子ZEB1の誘導を介して細胞内に糖を取り込むGLUT3の発現が増強し、解糖系優位な代謝変容が引き起こされ、浸潤・転移能が亢進していることが明らかになった。
慢性炎症は様々な疾患の増悪因子であり、癌においても浸潤能や転移能を高めることが知られている。本研究では、慢性炎症因子の1つであるANGPTL2が肺癌細胞に作用すると、癌細胞の代謝が変化し癌細胞の悪性度(転移能や浸潤能の亢進)が高まることを明らかにした。肺癌患者のサンプルを用いた解析においても、in vitro実験の結果と同様の結果を得られていることから、肺癌細胞のANGPTL2発現抑制は癌浸潤・転移抑制につながることが示された。
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