研究課題/領域番号 |
17K08672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
與五沢 里美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60392437)
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研究分担者 |
吉田 清嗣 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70345312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 癌 / 脂質代謝 / リン酸化酵素 / 脂質 |
研究成果の概要 |
本研究では、(1)乳癌細胞を用いてDYRK2と脂質代謝の主要転写因子PPARγの発現量について検討した。(2)また、Dyrk2欠損マウスの解析を行った。その結果、トリプルネガティブ乳癌細胞株MDA-MB-468において、DYRK2発現低下により、PPARγの発現亢進が認められた。また、Dyrk2欠損マウスは、骨低形成、腸管低形成、鎖肛、気管食道狭窄、肺低形成、腎低形成、四肢奇形など多くの組織形成異常の表現型を示し、出生直後に致死となることがわかった。従って、Dyrk2欠損マウスは、先天性奇形症候群の病態を解明する有用なモデルとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DYRK2は多数の癌において癌抑制因子として機能することがわかっている重要な分子である。しかしながら、DYRK2のマウス個体レベルでの生理的意義は全く不明である。本研究では、Dyrk2欠損マウスを作製し解析を行った。研究成果として、Dyrk2欠損マウスは、上気道を含む呼吸器の形成異常による呼吸不全を引き起こし、出生直後致死となることがわかった。また、Dyrk2欠損マウスは、多くの組織形成異常の表現型を示した。以上のことから、Dyrk2はマウスの生存に必須であり、Dyrk2欠損マウスが先天性奇形症候群の病態を解明する有用なモデルとなる可能性が示唆され、今後更なる研究が期待される。
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