研究課題/領域番号 |
17K08677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
石垣 靖人 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (20232275)
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研究分担者 |
大塚 哲 金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (40360515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Y14 / Magoh / リン酸化 / ゲノム編集 / 核小体 / Y14(RBM8A) / mRNA / EJC / TAR症候群 / RNA結合因子 |
研究成果の概要 |
Y14(RBM8A)遺伝子の発現低下は、橈骨欠損血小板減少症(TAR症候群)の原因として知られている。本研究では、特にY14に存在する2カ所のセリンのリン酸化制御が、核内局在に関与することを初めて報告した。さらに、Y14と細胞内で安定に結合するMagohが、それぞれの細胞内安定性に寄与していることを明らかにした。また、Y 14の局在解析を電子顕微鏡レベルで観察することで、mRNA結合因子Upf2との共局在からmRNAの構造を観察する手法を提案した。さらに、リン酸化変異体の誘導発現系とゲノム編集マウス系統を確立し、細胞および個体レベルでの役割も解析を継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者のオリジナルなY14のリン酸化研究をもとに、核内で作られたmRNAが、膜で仕切られていない核小体へ混入させない仕組みと欠損の影響を分子レベルで提案できた点に学術的な意義がある。本研究では、RNAの分解経路や中心体と関連させて研究されてきたY14について、これまで予想もされていなかった機能を核小体への局在と関連させて初めて明らかにすることに従来の研究にはない特色があった。さらに、TAR症候群の発症機序解明に有用なヒト細胞系およびマウスモデル系を提供し、細胞死に隠されていた未知のY14の機能とTAR症候群における病態との関係を解き明かすことができた点にも意義がある。
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