研究課題/領域番号 |
17K08678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
森脇 一将 大阪医科大学, 医学部, 助教 (00467656)
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研究分担者 |
朝日 通雄 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10397614)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | O-GlcNAc修飾 / 炎症性サイトカイン / 癌 / NF-κB / p38 / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
グルコース代謝物を基質とした翻訳後修飾であり癌細胞内で亢進して癌の進展に働くO-GlcNAc修飾は、癌の治療標的として期待されているが、癌微小環境内のO-GlcNAc修飾の役割は知見に乏しい。本研究では、全身でO-GlcNAc修飾が亢進するOgt-TgマウスにB16悪性黒色腫細胞を移植し、癌微小環境内O-GlcNAc修飾の機能を解析した。その結果、癌微小環境でのO-GlcNAc修飾の亢進状態は、腫瘍攻撃性M1様マクロファージの腫瘍内浸潤および炎症性サイトカイン産生を低下させて腫瘍細胞内のp38活性を低下させる結果、増殖シグナルへの抑制機構が低下して腫瘍細胞の増殖が亢進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
O-GlcNAc修飾は、癌の治療標的として期待されてきたが、癌微小環境におけるO-GlcNAc修飾の機能は知見に乏しく、糖尿病患者では癌が進行しやすいと言われてO-GlcNAc修飾の関与も示唆されてきたが、その分子機序の全容は分かっていなかった。本研究により、癌微小環境におけるO-GlcNAc修飾の亢進が、腫瘍攻撃性の免疫細胞の機能を低下させることにより癌の増殖を促進していることが示唆され、癌の進展、および、糖尿病における癌の進展促進に働くその分子機序の一端を見出すことができた。
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