研究課題/領域番号 |
17K08682
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類遺伝学
|
研究機関 | 関西医科大学 (2018-2020) 東北大学 (2017) |
研究代表者 |
三澤 計治 関西医科大学, 医学部, 講師 (10525885)
|
研究分担者 |
三島 英換 東北大学, 大学病院, 助教 (00706939)
大内 基司 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20409155)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 尿酸値 / 痛風 / 遺伝率 / 稀な変異 / アフリカツメガエル / HEK293T / 失われた遺伝率 / 東北メディカルメガバンク計画 / 地域住民コホート / 尿酸トランスポーター / 全ゲノム解析 / 高尿酸血症 / 低尿酸血漿 / 多変量解析 / コホート研究 / レアバリアント / 多様性 / 尿酸 / 変異 / 実験 / ゲノム / モデル化 / 生理学 / 循環器・高血圧 / 生体生命情報学 |
研究成果の概要 |
尿酸は痛風の原因分子です。東北大学東北メディカル・メガバンク機構による地域住民コホート研究の全ゲノム解析から、尿酸輸送体URAT1 の遺伝子上に複数の新たな変異が発見されました。ヒト腎由来HEK293T細胞とアフリカツメガエル卵母細胞を用いた実験で、これらの変異がURAT1の機能に影響を与えていることがわかりました。地域住民コホート参加者について、これらのURAT1変異の有無と尿酸値の関連を調べたところ、男女いずれの性別でも、遺伝的な尿酸値の規定要因のうち10%以上を説明できることを明らかにしました。これは、先行研究で発見されていた変異の影響7.9%を大きく上回るものです。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果により、全ゲノム解析で見つかる稀な変異群が、血清尿酸値の「失われた遺伝率」のかなりの部分の根底にあることが分かりました。今後は、ゲノム上の稀な変異を検出することにより、尿酸値異常によって引き起こされる高尿酸血症や痛風などの病気にかかりやすい人を特定できるようになることが期待されています。 本研究成果は、米国遺伝学会誌「Genetics」2020年4月号に掲載されました。また2020年5月20日の朝日新聞にて記事にされました。
|