研究課題/領域番号 |
17K08698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
高澤 啓 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00593021)
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研究分担者 |
村田 雅樹 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404592)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 子宮頸部腺がん / エストロゲン受容体 / GPR30 / 病理学 / 子宮頸部 / 子宮頸部腺癌 / エストロゲン / 子宮頚部 |
研究成果の概要 |
子宮頚部腺癌手術材料でGPR30などの発現解析を行った。GPR30は正常腺上皮と比較して、腺癌で高発現していた。また、claudin-1とGPR30の両者が高発現している症例は予後不良であった。GPR30とERの発現は負の相関を示し、正常腺上皮ではERが、腺癌組織ではGPR30がエストロゲン受容体として機能している可能性が示唆された。GPR30アゴニスト投与で、複数の細胞株に共通して増加するタンパク質を明らかにした。それらのタンパク質をCRISPR-Cas9システムで欠損させたところ、増殖能などが抑制された。GPR30は複数のタンパク質を介し、頸部腺癌の悪性化に関与している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮頸部腺がんは、予後が悪く、患者数が増加しているものの、その自然史は十分に理解されていない。本研究では、頸部腺がんの悪性化に関与する機序の一部が明らかになった。特に、古典的エストロゲン受容体が発現していないことから、エストロゲン非依存性癌と理解されてきた頸部腺がんに、膜型エストロゲン受容体GPR30が発現し、claudin-1を介して悪性化に関与していることを明らかにした。この結果は、頸部腺がんがエストロゲン依存性癌である可能性を示すものであり、頸部腺がん患者の治療戦略を変える可能性がある。
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