研究課題/領域番号 |
17K08712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
相田 順子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (80425678)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バレット食道 / 前癌状態 / 染色体不安定性 / テロメア / FISH / バレット腺癌 / 病理学 / バレット癌 |
研究成果の概要 |
バレット食道は、欧米では腸上皮化生のある症例のみをフォローしているが、日本では噴門(C)型、腸(I)型いずれの上皮もフォローされている。我々はこれまでの研究でC型、I型のがん化しやすさに差がないことを示してきた。我々はがん化する症例を生検組織で予測したいと考え、正常生検組織の染色体不安定性について、数年以内にがん化した症例としなかった症例で各々のテロメア長を検討した。 その結果、がん化症例と非がん化症例ではテロメア長に有意差がなく、生検部位でも差がなかった。また以前の研究で検討した担がん症例の背景上皮のテロメア長とも差がなく、バレット食道が既にテロメア長の短縮した前癌状態であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バレット食道について、生検の段階でがん化の危険性が予測可能であれば、フォローの頻度などを調整することで医療側も患者側も負担が軽減できる。 しかし、残念ながらがん化の予測はランダムに採取された生検組織が正常の場合は不可能であると考えられた。また、バレット食道はバレット腺癌(食道腺癌)の前癌状態であることが推測された。従って、バレット食道の認められた患者はある程度定期的にフォローアップされることが望ましいと考えられた。それによってがん化しても早期発見、早期治療、治癒が可能となると思われる。
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