研究課題/領域番号 |
17K08735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 敏 北海道大学, 医学研究院, 特任准教授 (30374250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | タイト結合 / ジスルフィド結合 / redox / thioredoxin / ユビキチン / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
タイト結合膜蛋白occludinに含まれるジスルフィド結合の位置や機能を解析した。ジスルフィド結合は細胞外ループの2つのシステインにあり、occludinの低酸素下での安定性にHIF-1とユビキチン化を介して関与している。Occludinのユビキチン化は腫瘍細胞の増殖やアポトーシスに関与している。Occludinの細胞質内部分にあるシステインは容易に酸化されやすく、シグナル伝達に関与している可能性が考えられた。そのほかに、膜貫通部分の3つのシステインでもジスルフィド結合が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タイト結合は上皮細胞間の最も外界に近い部位にあり、周囲環境に影響を受けているとともに、周囲の情報を細胞内に伝えていると推測されている。今回の研究ではタイト結合膜蛋白のジスルフィド結合に着目して、主に周囲酸化還元環境への反応性と細胞増殖のメカニズム解明を試みた。この研究が進むことにより、タイト結合を持つ組織の発生や、腫瘍の増殖機構解明が進む。また周囲からのバリアという観点から、アレルギーや感染症への応用が期待できる。
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