研究課題/領域番号 |
17K08739
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
矢崎 正英 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (70372513)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アミロイドーシス / トランスサイレチン / 家族性アミロイドポリニューロパチー / ドミノ肝移植 / レーザーマイクロダイセクション / ドミノ肝移植関連アミロイドーシス / アミロイド伝播 / 移植医療 / 医原性アミロイドーシス |
研究成果の概要 |
ドミノ肝移植における最大の問題点である医原性(伝播性)アミロイドーシスの沈着の早期段階における分子病態について病理学的・生化学的解析を行った。ドミノレシピエント8名の早期アミロイド病変を、laser microdissection (LMD)を用いたプロテオーム解析法で解析した。沈着アミロイドの多くが変異型トランスサイレチンで構成されていた。また我々の解析では、通常の病理検査では、ドミノ関連アミロイドーシスの早期病変が見逃されている可能性も明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、従来のアミロイド抽出法では解析できなかったドミノ移植関連アミロイドーシスの沈着超早期段階でのアミロイド蛋白とその付随蛋白を、LMDを用いて解析し、経時的なアミロイド沈着動態を早期段階から明らかにしたこと、また予想通りの結果であったが、変異型TTRがまず最初に核としてアミロイドを形成する点を明らかにしたことである。FAP患者や、老化に伴い野生型TTRが沈着する老人性全身性アミロイドーシス(SSA)では、発症前に組織生検をする機会は皆無であり、実際のヒト組織における沈着(超)早期段階での解析では、本研究は世界初となる。
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