研究課題/領域番号 |
17K08741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 (2018-2019) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
原 重雄 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 部長 (10590648)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膜性腎症 / THSD7A / 悪性腫瘍 / IgGサブクラス / PLA2R / レクチン経路 / IgG / 特発性 / 病理学 |
研究成果の概要 |
14例のTHSD7A陽性膜性腎症について臨床病理学的検討を行った。頻度は469例中14例(3.0%)、うち2例に悪性腫瘍合併がみられ、腫瘍組織はTHSD7A陰性であった。光顕は1例を除き微小変化、蛍光は全例IgG陽性であった。IgGサブクラスは12/13例でIgG4優位であった。治療経過を検討しえた10例のうち、8例で蛋白尿は消失ないし改善した。悪性腫瘍38例のTHSD7A染色では3例(7.8%, 噴門部胃癌 pT3N0M0, 上行結腸癌 pT4aN2bM1c, 上行結腸癌 pT3N0M0)が陽性、リンパ節転移巣はTHSD7A陰性であった。3例いずれも術前の検査では蛋白尿はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦におけるTHSD7A陽性膜性腎症の臨床病理学的特徴を明らかにした初の研究である。THSD7A陽性膜性腎症には癌合併があることも併せて示し、膜性腎症で悪性腫瘍合併の積極的なスクリーニングとしてTHSD7A免疫染色が有用であることを示した。頻度は膜性腎症の約3%であり海外報告と同程度であるが、地域によって頻度が異なる点については、THSD7A陽性膜性腎症の発症に何らかの環境因子が関与していることが示唆される。
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