研究課題/領域番号 |
17K08747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小西 英一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50186714)
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研究分担者 |
眞能 正幸 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 機関長・部門長クラス (10183956)
森永 友紀子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20729404)
長田 盛典 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 病理・細胞診断科副部長 (30467922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨巨細胞腫 / 中間性原発性骨腫瘍 / 再発 / リスク因子 / 統計解析 / 病理組織像 / 原発性骨腫瘍 / 病理組織 / 再発因子 / 再再発因子 / デノスマブ / 放射線画像 / 中間性群 / 低悪性度 / 予後 / 臨床病理学 |
研究成果の概要 |
骨巨細胞腫は局所再発・転移を少なからず起こす中間悪性の腫瘍である。我々は初回手術例213例の臨床病理学的検討を行い、再発(62例)そして再発術後再再発(14例)に関与する因子について統計学をもちいて検討した。その結果、初回再発には、若年、掻爬術、分裂像が多い、間質出血が少ない、虚血壊死像がない、血管浸潤像が多いという6つの特徴が単変量解析で有意なリスク因子であることが分かった。多変量解析では掻爬術以外の5つが有意となった。再発手術例について再再発リスク因子を検討したが、初回再発時の有意因子はいずれの解析でも有意とならず、骨巨細胞腫の治療薬であるデノスマブ投与のみが有意なリスク因子であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨巨細胞腫の再発・転移を予想因子が分れば、治療戦略に大きな変化をもたらす。本研究は、初回手術例では、年齢やいくつかの組織所見が局所再発の予見に役立つことが示された。組織学的所見は日ごろの病理診断の際に容易に評価することが可能なものばかりで、診療への応用がすぐにでも可能である。一方、初回再発に有意に関与した因子は、再発術後再々発に有意に関与しなかった。初回再発後の治療法には掻爬や切除の手術と、さらにdenosumabなどの薬剤を単独あるいは手術と組み合わせた治療などがあるが、手術例に限ると同薬剤の投与は再々発の有意なリスク因子となった。同薬剤の投与法については今後検討を要する。
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