研究課題/領域番号 |
17K08758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
星野 瞳 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (90500710)
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研究分担者 |
小林 基弘 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (00362137)
内村 健治 名古屋大学, 医学系研究科, 招へい教員 (20450835)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肝傷害 / 糖鎖 / 肝臓 / 細胆管反応 / 再生 / 細胞傷害 |
研究成果の概要 |
本研究では細胆管反応の発生過程における硫酸化糖鎖の関与を調べることを目的とし、硫酸転移酵素の遺伝子を欠損させたマウスを用いて肝傷害モデルマウスを作製し、免疫組織染色による解析を行なった。野生型マウスにDDCを含む餌を与え、胆管細胞傷害型モデルマウスを作製し、DDCの投与期間に比例して細胆管反応の程度が高まることを確認した。これらの結果をもとに、硫酸転移酵素遺伝子欠損マウスを用いて胆管細胞傷害型モデルマウスを作製したが、細胆管反応の程度に関して、野生型マウスとの間に有意な差はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
劇症肝炎をはじめとする種々の肝疾患では、門脈域周辺に細胆管反応がみられるが、その発生メカニズムや病理学的意義は十分には明らかになっていない。本研究では硫酸化糖鎖に着目して、細胆管反応の発生メカニズム解明を試みたが、モデルマウスを用いた実験で、硫酸化糖鎖が細胆管反応の発生メカニズムに関与することを明らかにできなかった。近年、ヒトで生じる肝傷害とモデルマウスで生じる肝傷害では病態形成に関与する分子が異なっていることが報告されており、モデルマウスの作製方法についても議論がなされている。細胆管反応の病理学的意義を明らかにすることは、慢性肝疾患、さらには癌の治療や予防に貢献すると考えられる。
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