研究課題/領域番号 |
17K08761
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岡田 太 鳥取大学, 医学部, 教授 (00250423)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 炎症発癌 / ドライバー遺伝子 / 大腸発癌 / 腸管発癌 / 炎症発がん / 大腸がん |
研究成果の概要 |
ヒト大腸発癌のどの遺伝子変化が炎症性腸管発癌と結び付くのかを検討した.炎症は異物を移入して生じさせた.K-ras変異とAPCノックダウンの雄マウス腸管由来のオルガノイドを作り,これを雌ヌードマウスの炎症下に置くと増殖した.p53遺伝子ホモ欠損マウス由来オルガノイドを炎症下に置くと増殖したが,その組織型は線維肉腫であった.p53遺伝子ヘテロ欠損マウス由来のオルガノイドを炎症下に置いても増殖しなかった.p53遺伝子ホモ欠損マウスオルガノイドにAPC遺伝子をノックダウンさせた後に炎症下に移植したが,癌腫型の腫瘍の出現はこれまでに観察することはできなかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性炎症による大腸発癌のdriver遺伝子として,p53遺伝子に加えてどの大腸癌関連遺伝子が,どのような組合せで,真の“癌腫発生に必要なdriver遺伝子”となるのかを決定する.これにより,大腸の炎症発癌に対する新規の治療・予防のための標的遺伝子を明らかにすることができる.今後の炎症性腸疾患に対する創薬研究開発等への波及効果が望める.
|