研究課題/領域番号 |
17K08785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 姫路獨協大学 (2018-2019) 滋賀医科大学 (2017) |
研究代表者 |
長久保 大輔 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (10368293)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / 免疫細胞 / 細胞浸潤 / ケモカイン / CCL28 / 免疫学 / 炎症 |
研究成果の概要 |
本研究課題ではまず、アレルギー性鼻炎モデルマウスの解析により、細胞走化性因子であるケモカインのCCL28が、アレルギー性鼻炎の病態形成に重要な役割を担っているメモリーT細胞、好酸球、IgA+ 形質細胞などの細胞群の動態制御を行っていることを明らかにした。 またその他に、鼻粘膜には貪食活性が非常に高く、活性化状態の表現型を示す特殊な好中球が存在し、血液中や他のリンパ組織では認められずに、アレルギー性鼻炎の発症に伴って鼻粘膜中に限局して増加することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー性鼻炎では、種々の免疫細胞が時系列に沿って鼻粘膜に動員され、それらが複雑に相互作用することで病態が形成される。アレルギー性鼻炎における免疫細胞の鼻粘膜浸潤の分子機構については詳細が不明であったが、本研究では、ケモカインCCL28がアレルギー性鼻炎の病態形成に重要な細胞群の動態制御に関わることを見出し、さらには鼻粘膜に貪食活性が極めて高い特殊な好中球が存在することを見出した。アレルギー性鼻炎の根本的治療法が限られている現状において、これらは新規の治療標的となる可能性を有しており、将来的な創薬などへの展開に繋がることが期待される。
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