研究課題/領域番号 |
17K08787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
大原 浩貴 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (10609225)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高血圧 / ストレス / 交感神経 / 脳卒中易発症高血圧自然発症ラット / Stim1 / CRISPR/Cas9 / 脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP) / 脳卒中 / SHRSP / コンジェニック系統 / 疾患モデル動物 |
研究成果の概要 |
脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の高血圧の遺伝素因として、交感神経の過剰亢進が指摘されている。我々はSHRSPの過剰なストレス性交感神経反応に関わる候補遺伝子として、本モデルでナンセンス変異があるStim1を見いだした。本研究では、ゲノム編集によるノックインで変異を直したStim1 knock-in SHRSP (KI SHRSP)を作製し、そのストレス反応性を検討した。KI SHRSPは「拘束ストレス」条件における心拍値を除きストレス反応性(ノルエピネフリン排泄や血圧)の低下を示さず、Stim1はSHRSPにおける過剰なストレス性交感神経反応の原因遺伝子ではないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代人は少なからず何らかの環境的・社会的ストレスに晒されており、これにより生じる高血圧病態が脳心血管病の危険因子となることが疫学的に指摘されている。多すぎるほどの物や情報が溢れる現代社会で、ストレスから完全に逃れることは困難であり、ストレス反応をうまく制御することが重要となる。ストレス感受性は個々人で異なり、感受性が高く昇圧が(過剰に)起こりやすい人もいれば、そうでない人もいる。本研究成果は、ヒト本態性高血圧のモデル動物において、ストレス刺激に対する過剰な交感神経反応を引き起こすメカニズムを解明することで、ストレス制御による新たな高血圧治療法とヒト脳心血管病予防法を開発することに貢献する。
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